ZTP 【Zero Touch Provisioning】 ゼロタッチプロビジョニング
スイッチなどの機器をデータセンターなど大規模環境で利用する場合、管理者が初期設定やOSなどの最新版への入れ替え、導入環境に固有の設定などの作業を行ってから運用環境への設置が行われることが多い。
ZTPでは、管理者が設定データなどをあらかじめ用意しておき、機器を運用環境に接続すると自動的にこれを参照して設定作業が行われ、稼働を開始する。設定作業を省力化、効率化でき、特に技術者が常駐する事業場とデータセンターが離れている場合は販売店からの購入時に機器を現場へ直送できるため時間もコストも大きく縮減される。
具体的な技術仕様には様々な方式があり、多くは個々の機器メーカーの独自方式となっている。よく利用される方式はDHCPを応用したもので、メーカーが出荷時に初回接続時にDHCPサーバを参照しておくようにしておき、運用環境内のDHCPサーバや連携するファイルサーバなどから設定値や必要なファイルなどを送信する。
(2020.11.6更新)