フロアスイッチ【floor switch】フロアハブ/floor hub

概要

フロアスイッチとは、オフィスビルやデータセンターなどの構内ネットワークLAN)で、各階に設置されるネットワークスイッチ。同じ階にある端末やアクセススイッチからの接続を集約し、建物全体のネットワークを束ねるコアスイッチへと中継する。
フロアスイッチのイメージ画像

大規模なLANは一般に、「コア層」「ディストリビューション層」「アクセス層」の三層で階層化して構成される。フロアスイッチはディストリビューション層に位置し、アクセス層で収容した通信をコア層へ転送する。規模によってはフロアスイッチがアクセス層を兼ねることもある。

フロアスイッチは通常、各階の通信機器室やEPS室などのラックに収容される。これらの部屋には他の階へ通じる通信ケーブルが引き込まれ、その階のネットワークと全体の結節点となる。物理的に集約された場所に設置することで、ケーブル管理が容易になり、障害発生時の切り分けや機器交換も行いやすくなる。

フロアスイッチには単純な中継のみを行うL2スイッチと、VLANルーティングに対応したL3スイッチがある。企業ネットワークでは部署ごとにネットワークを分離するためVLAN機能が用いられることが多く、その場合はL3スイッチが採用される。コアスイッチとの接続にはギガビットイーサネット10ギガビットイーサネットが用いられ、複数回線を束ねるリンクアグリゲーションで帯域を確保する構成も一般的である。

PoEPower over Ethernet)に対応した機種では、LANケーブル経由で接続機器へ電力を供給できる。無線LANアクセスポイントIPカメラ、IP電話などを電源工事なしに設置できるため、企業や学校での導入が広まっている。無線LAN利用の拡大に伴い、高出力PoEマルチギガビットイーサネットに対応した製品も増えている。

(2026.5.24更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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