仮想シャーシ 【バーチャルシャーシ】 virtual chassis

概要

仮想シャーシ(バーチャルシャーシ)とは、複数台のネットワークスイッチを連結して論理的に一台のスイッチとして稼働させる技術。スイッチ間の設定や調整が不要になる。

通常、ネットワーク上に複数のスイッチを設置して冗長構成などをう場合はSTP(Spanning-Tree Protocol)やVRRPVirtual Router Redundancy Protocol)などのプロトコルを駆使してループの回避や経路冗長化の設定をう必要がある。

仮想シャーシ機能に対応したスイッチでは、LANケーブルで接続して互いに連結する指定をうだけで、内部的に調整や制御をい、全体で一つのスイッチとして振る舞うように動作する。管理者はすべてのポートを同じスイッチポートとして扱うことができる。

スイッチ間の通信や制御に関する仕様は各メーカー固有であり、異なるメーカーのスイッチを連結することはできない。このような機能を米ジュニパーネットワークス(Juniper Networks)社は「バーチャルシャーシ」(Virtual Chassis)、アライドテレシスは「VCS」(Virtual Chassis Stacking)、米HPE(Hewlett Packard Enterprise)社は「IRF」(Intelligent Resilient Framework)とそれぞれ呼んでいる。

(2021.12.8更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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