VTP 【VLAN Trunking Protocol】

概要

VTP(VLAN Trunking Protocol)とは、VLAN(仮想LAN)の設定をネットワーク内の機器で共有するために用いられる通信プロトコル。米シスコシステムズ(Cisco Systems)社が開発したもので、同社製のネットワークスイッチなどで利用できる。

VTPではスイッチなどの動作モードとしてサーバクライアントトランスペアレントの3つが規定されており、サーバモードの機器に設定したVLAN情報が自動的にクライアントモードの機器に転送され、同じように設定される。

トランスペアレントモードの機器はサーバからのVLAN設定を他の機器へそのまま転送するだけで、自らはサーバの設定には従わずに独自のVLAN設定で動作する。また、自らの設定をクライアントに配布することもない。

これらの動作はVTP独自に設定される「VTPドメイン」という領域を管理単位としてわれ、同一ドメインに所属する機器の間で設定情報の交換がわれるようになっている。大規模で複雑な構造のネットワークの場合では複数のVTPドメイン運用されることもある。

VTPの管理情報はVTPアドバタイズメントと呼ばれる独自形式のメッセージにより伝達される。これはスイッチトランクポートでのみ送信されるため、スイッチ間の接続をトランクポートのみでう必要がある。

(2020.2.5更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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