インテリジェントスイッチ 【intelligent switch】
概要
インテリジェントスイッチ(intelligent switch)とは、LANスイッチ(スイッチングハブ)の製品分類の一つで、SNMPによる遠隔からの管理に対応したもの。ネットワーク管理者が中央の管理システムから遠隔監視・制御することができる。メーカーによっては「マネージドスイッチ」(managed switch)がほぼ同じ製品を指す。SNMP(Simple Network Management Protocol)はコンピュータやネットワーク機器の状態を遠隔から監視・制御するための通信手順やデータ形式を定めたプロトコル(通信規約)の標準規格で、LAN上の機器を管理システムから遠隔管理するのに用いられる。
インテリジェントスイッチはSNMPによる管理を受け入れるために必要な「SNMPエージェント」の機能を内蔵し、管理者が遠隔からアクセスして状態監視や設定変更などの管理を行うことができる。主に大規模ネットワークでの利用を想定しており、スパニングツリーによるループ防止などの高度な機能を持った製品が多い。
一方、SNMPに非対応の製品は「ノンインテリジェントスイッチ」という。語義が似ていて紛らわしいが、SNMP非対応のスイッチのうち、VLANやQoS、接続認証などの機能に対応した製品は「スマートスイッチ」(smart switch)という。
(2024.1.25更新)