MLAG 【Multi-chassis Link Aggregation】 MC-LAG
概要
MLAG(Multi-chassis Link Aggregation)とは、2台のネットワークスイッチをまたいでリンクアグリゲーションを構成する方式。2台の機器が仮想的に1台のように振る舞い、負荷分散や停止時の肩代わりなどを行う。トランクリンクを介して直に接続された2台のスイッチでMLAGを有効に設定し、他の機器からそれぞれに対してケーブルを接続する。2台が連携してこの2本のリンクを一体的に運用し、データを分散して通常の倍の速度で通信したり、片方が停止した場合にもう一方で通信を継続したりできる。
ペアとなる2台のスイッチがMLAGに対応していれば、対向機器は通常のLAG設定のみで利用できる。一般的には2台のスイッチを冗長構成にするとSTP(スパニングツリー)でループを回避する等の設定が必要になるが、MLAGによりハードウェア的には冗長構成でありながらあたかも1台の機器にLAG接続するように扱うことができる。
(2021.2.17更新)