島ハブ 【島スイッチ】

概要

島ハブ(島スイッチ)とは、オフィスなどの構内ネットワーク(LAN)で、室内のデスクの集合(島)や列ごとに配置される集線装置のこと。島ハブという製品カテゴリーが存在するわけではなく、数台から十数台の機器を接続できる、安価でシンプルなハブ製品が用いられることが多い。

ハブ上流には部署や部屋単位で設置されるハブスイッチルータなどが置かれ、そこから建物内または社内の基幹ネットワークなどに接続されるという構成になっていることが多い。

ハブは社内のネットワーク構築の一環として設置したもの以外に、機器が増えて接続ポートが足りなくなった等の理由で、情報システム部門の知らない間に当該部署が独自に購入・設置する場合がある。

ネットワーク内にこのようなシステム部門の管理外の装置が混在していると、障害発生時の原因究明に時間がかかったり、VLANや接続認証など他の機器との協調・連携が必要な機能が正常に機能しなくなる原因となることもある。

(2020.5.1更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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