読み方 : にんしょうブイラン

認証VLAN【ユーザーベースVLAN】

認証VLANとは?

ネットワークへの接続時に利用者や端末の認証を行い、その結果に応じて接続先のVLAN仮想LAN)を動的に割り当てる仕組み。正当な利用者や端末であることが確認された場合のみ指定のVLANへの通信を許可し、不正な端末の接続を防止する。無線LANWi-Fi)やBYOD環境でのセキュリティ対策として利用されている。
認証VLANのイメージ画像

ネットワークスイッチWi-Fiアクセスポイントは、端末が通信を開始しようとする際に認証処理を実施する。登録済みの利用者または端末であることが確認されると、あらかじめ設定されたVLANへの接続が許可される。認証に失敗した端末は通信を拒否されるか、隔離用のVLANへ収容される仕組みになっている。

従来のポートベースVLANは、スイッチの接続ポートごとにVLANを固定する方式が主流であったが、配線を繋ぎ替えるだけで異なるネットワークに侵入できる弱点があった。認証VLANでは、利用者の所属部署や役職、端末の状態などに応じて、同じポートからでも異なるVLANへ動的に振り分けることができる。

認証方式としては、端末固有のMACアドレスを照合するMACアドレス認証Webブラウザ上でIDとパスワードを入力するWeb認証IEEE 802.1Xに準拠した認証などがある。大規模な環境では認証サーバを設置し、スイッチが認証要求を送信して結果を受け取る構成が一般的であり、認証情報の受け渡しにはRADIUSが、利用者情報の管理にはLDAPが用いられることが多い。

認証VLANは、フリーアドレス制を採用するオフィスや、不特定多数が同一ネットワークを共有する大学のキャンパス、部署ごとにアクセス権限を分離する必要がある官公庁や病院などで導入されている。近年では、無線LANの普及や、私物の端末を業務でも利用するBYODBring Your Own Device)の拡大、リモートワークによって社内外を移動する端末が増加した環境において、物理的な配線に依存しないアクセス制御の手段として、その重要性が高まっている。

(2026.6.13更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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