認証VLAN 【ユーザーベースVLAN】

概要

認証VLAN(ユーザーベースVLAN)とは、VLAN(仮想LAN)の構成方式の一つで、LAN接続時に端末認証を行い、あらかじめ登録されたVLANへの接続を許可するもの。

端末通信を開始する際にネットワークスイッチ認証を実施し、登録された利用者あるいは端末であると確認されると指定のVLANへの通信が可能となる。

認証によって端末の識別や利用者の所属の確認などを行い、所属先のネットワークなど適切なVLANへ誘導することができる。認証を通らなければ接続は拒否されるため、不正に端末を持ち込んで接続する試みを遮断することができる。これは無線LANWi-Fi)で特に重要となる。

認証方式としては端末MACアドレスを登録するMACアドレス認証や、IDパスワードによるWeb認証のほか、大規模環境では認証サーバを用意してIEEE 802.1XRADIUSLDAPなどを用いてスイッチが認証可否をサーバに問い合わせる方式が用いられることもある。

(2022.3.10更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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