ダムハブ 【dumb hub】

概要

ダムハブ(dumb hub)とは、イーサネット(Ethernet)で機器間を繋ぐ集線装置であるネットワークハブ(network hub)の種類の一つで、単純で基本的な機能しか持たないもの。

イーサネットでは各機器がケーブルを中継装置に繋ぎ、中継装置が信号の転送を行うことで機器間の通信を行う。中継装置は機能に応じて分類されるが、ダムハブは最も単純で低機能な装置を指す。明確な定義はなく、文脈によって具体的にどのような製品を指すかは異なる。

信号を適切な相手にのみ流すスイッチング機能がなく、あるポートから受け取った信号を単純にすべてのポートに中継するハブのことをダムハブと呼ぶことがある。この意味では「リピータハブ」(repeating hub)という用語もあるため、誤解を避けるためにはそちらを使うべきとされる。

また、SNMPなどの高度な遠隔監視・管理機能に対応しておらず、管理者が装置を直に触れてメンテナンスする必要がある製品を指すこともある。この意味では「ノンインテリジェントハブ」(nonintelligent hub)という用語もあり(SNMP対応ハブインテリジェントハブという)、誤解を避けるためにはそちらを使うべきとされる。

(2023.7.21更新)

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