アクセスポート 【access port】
概要
アクセスポート(access port)とは、VLAN(仮想LAN)が設定されたネットワークスイッチなどで、一つのVLANのみに所属するポートのこと。主に端末からの接続を受け付けるポートに指定する。解説 VLANとは、一つの物理的なLANの内部に、互いに隔てられた仮想的なLANを構築する技術で、同じ識別番号(VLAN ID)を共有する端末やポート同士でのみ通信できる。アクセスポートは特定の一つのVLANにのみ参加するポートで、コンピュータなど末端の機器を接続するのに使われることが多い。
ポート自体にVLAN IDの指定を行い、どの機器が接続されてもそのVLANに接続する方式を「スタティックVLAN」(静的VLAN)、接続された機器の属性(MACアドレスや利用者のユーザー名など)によってどのVLANに参加するか選択することができる方式を「ダイナミックVLAN」(動的)という。
一方、複数のVLANに所属し、それぞれのデータを混在させて伝送できるポートは「トランクポート」(trunk port)と呼ばれる。複数のVLANを共有するスイッチ間を接続する場合、アクセスポートを用いるとVLANの数だけポートとケーブルが必要だが、トランクポートなら一本の伝送路で済む。
アクセスリンク (access link)
アクセスポートを介して他の機器と結ぶ回線や接続のことを「アクセスリンク」(access link)と呼ぶことがある。単に末端の機器を繋ぐために用いられる通常の動作モードであるため、通常はトランクリンクと対比する文脈でのみこのように呼ばれる。
(2025.8.22更新)