クライアント証明書 【client certificate】

概要

クライアント証明書(client certificate)とは、サーバネットワークアクセスするコンピュータやその利用者認証を行うためのデジタル証明書サーバなどに接続を試みたクライアントが登録済みのものと同一かどうか確かめる。

クライアント証明書はサーバ側の証明書と同じように認証局CACertificate Authority)が発行し、取得者が操作するコンピュータソフトウェアWebブラウザ電子メールソフトなど)に登録される。

サーバアクセスする際に証明書を提示することにより、パスワードなどを入力しなくても利用者認証を行って本人であることを確かめたり、所属組織を確認することができる。デジタル署名メッセージ暗号化に使用するソフトウェアもある。

単にクライアント証明書といった場合は利用者の個人に紐付いたユーザー証明書を指すことが多いが、これとは別に、コンピュータの個体識別と認証のために発行されるコンピュータ証明書を用いるシステムIEEE 802.1XEAP-TLS認証など)もある。

(2020.2.25更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。