RC4 【Rivest’s Cipher 4】 Ron's Code 4 / ARCFOUR
概要
RC4(Rivest’s Cipher 4)とは、1987年にロナルド・リベスト(Ronald Rivest)氏によって考案された暗号方式。共通鍵暗号、ストリーム暗号の一つ。WEPやWPA、SSL/TLS、SSHなど様々なプロトコルの暗号方式の一つとして採用された。暗号化と復号に同じ暗号鍵を用いる共通鍵暗号(秘密鍵暗号)で、1ビット単位で暗号化・復号が可能なストリーム暗号(stream cipher)である。鍵長は40ビットから2048ビットまでの範囲で選択することができる。
暗号化時には、暗号鍵を元に1ビットずつ擬似乱数列を発生させ、平文と1ビットずつXOR(排他的論理和)を取ったものが暗号文となる。復号時には同じ擬似乱数列を生成し、暗号文に対して1ビットずつXORを取れば平文に戻すことができる。
RC4は米RSAデータセキュリティ(RSA Data Security)社(当時)に在籍していたリベスト氏によって考案された。詳細な仕様は同社から公式に公表されたことはないが、1994年に何者かによって仕様がインターネット上に公開され、これを元に様々なシステムに利用されるようになった。
「RC4」の名称は同社の登録商標であり自由に利用できないため、流出した仕様を元にした暗号方式のことは「ARCFOUR」あるいは「ARC4」と呼ぶことがある。これは “Alleged RC FOUR”、すなわち「いわゆるRC4」という表現を略したものとされる。
(2024.1.5更新)