フリーメール 【free email】
Webサイトにアクセスして希望するアカウント名(@の前の部分)、パスワードなどを登録することで、誰でも自由に電子メールを利用できるようになる。メールアドレスは「利用者のアカウント名@サービスのドメイン名」という形式になり、ドメイン名部分でフリーメールであることが分かる。
Webブラウザで受信メールの閲覧やメッセージの作成・送信ができるWebメールシステムとして提供されることが多いが、オプションで通常のメールシステムと同じようにメールソフト(メールクライアント)によるアクセス(SMTP送信、POP3/IMAP4受信)を受け付けている事業者もある。
無料で利用できる代わりに、操作画面に広告が表示されたり、定期的にメールボックスに広告メールが着信するようになっていることが多い。有料のオプションを申し込むことでメールボックス容量の拡張などの機能強化や広告の非表示などのサービスが受けられるものもある。
登録に身元情報や本人確認が必要ないサービスが大半のため、広告事業者がスパムメール送信のために利用したり、詐欺などの犯罪や違法な取引などの連絡手段などとして利用される例が後を絶たない。このため、フリーメールから送信されるメールを原則一律に受信拒否したり、連絡先をフリーメールとする利用者登録を受け付けないネットサービスなどもある。
インターネット普及期の1990年代後半から定着しているネットサービスで、ポータルサイトが自社サービスの一環として提供する例が多い。世界的には米マイクロソフト(Microsoft)社による旧Hotmail(ホットメール、現Outlook.com)や米グーグル(Google)社によるGmail(ジーメール)などが有名で、日本では他にYahoo!JAPAN(ヤフージャパン)によるYahoo!メールなどが知られる。