デジタル量 【digital quantity】 離散量 / discrete quantity / 分離量
概要
デジタル量(digital quantity)とは、大きさや強さが段階的に変化するような量のこと。整数で表されるような量で、個数や金額などが該当する。無段階で連続的に変化する「アナログ量」(連続量)と対比される。個数や人数、金額などは、それ以上分割できない最小単位が決まっており、中間のない等間隔の飛び飛びの値を取る。すべての量は最小単位の整数倍として表すことができる。このような量をデジタル量あるいは離散量、分離量と呼び、量を離散量として表す情報の表現方式を「デジタル」(digital)という。
一方、長さや重さ、時間、電流など物理量の多くは連続的に変化し、どんな小さな値もそれより小さな値に分割することができる。このような量を「アナログ量」あるいは「連続量」と呼び、ある連続量を別の連続量で表す情報の表現方式を「アナログ」(analog)という。
例えば、時間の流れは本来的には連続的であり連続量として表されるが、日常的には年、月、日、時、分、秒といった整数を組み合わせて段階的な量として取り扱うことがある。液晶画面に時、分、秒を表示する時計は、時間を段階的に推移する離散量に近似して表現した「デジタル時計」である。一方、針が滑らかに動く時計は時間という連続量を針の角度(の変化)という別の連続量に写し取って表現した「アナログ時計」である。
(2024.5.28更新)