調和平均 【harmonic mean】 subcontrary mean

概要

調和平均(harmonic mean)とは、複数のから求める平均値の一つで、各値の逆数の相加平均(算術平均)の逆数を取ったもの。速度などの率や比の平均を表すことができる。

複数の数の集合があるとき、それらを均して集合を代表する一つのにまとめたものを「平均」あるいは「平均値」(英語では “mean” あるいは “average”)というが、計算方法によって複数の異なるが存在する。

調和平均は平均値の算出方法の一つで、すべてのの逆数(1をその数で割った分数)の相加平均(足して個数で割った)を求め、さらにその逆数を取ったものである。例えば、{20,30} という2つのの調和平均は、112(120+130) で24となる。ある距離を様々な速度で移動したときの平均速度を求める場合などに用いられる。

他の平均の求め方としては、単純にすべてのを足し合わせての数で割る「相加平均」あるいは「算術平均」(arithmetic mean)、すべてのを乗算し、の数に対する冪根(累乗根)を求める「相乗平均」あるいは「幾何平均」(geometric meanなどがある。

(2023.5.11更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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