相乗平均 【幾何平均】 geometric mean

概要

相乗平均(幾何平均)とは、複数のから求める平均値の一つで、すべてのを掛け合わせて根を取ったもの。n個のであれば積のn乗根を求める。

複数の数の集合があるとき、それらを均して集合を代表する一つのにまとめたものを「平均」あるいは「平均値」(英語では “mean” あるいは “average”)というが、計算方法によって複数の異なるが存在する。

相乗平均は平均値の算出方法の一つで、すべてのを乗算した積から、の数に対する冪根(累乗根)を求める。例えば、{8,27,125} という3つのの相乗平均は 3√(8×27×125) (3乗根)で30となる。比率や倍率などが複数並んでいるときに、それらの平均的な傾向を知りたい場合などに用いられる。

他の平均の求め方としては、単純にすべてのを足し合わせての数で割る「相加平均」あるいは「算術平均」(arithmetic mean)、の逆数の相加平均を求め、さらにその逆数を取る「調和平均」(harmonic mean)などがある。

(2023.5.10更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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