正の相関 【positive correlation】 順相関 / 正相関

概要

正の相関(positive correlation)とは、相関関係の一種で、2つのデータ系列の間に、片方が増えるともう片方も増えるという関係があること。

2つの事象に関わりがあり、片方が変化するともう片方も変化する関係を「相関」という。正の相関は片方が増えるともう片方も増える、片方が減るともう片方も減るという同じ方向に変化する関係を指す。2つの系列を散布図で表すと右肩上がりの分布になる。

一方、片方が増えるともう片方は減るといったように、互いに逆方向へ変化する関係を「負の相関」という。散布図では右肩下がりの分布が現れる。正の相関も負の相関も見られず、変化の傾向になんの類似性も無い場合は「相関なし」となる。

2つのデータ系列の間にどの程度強い相関が見られるかは「相関係数」というで表すことができる。これは両者が線形相関(1次関数で書き表せる直線的な関係)にどの程度近いかを表す係数で、「1」ならば「完全な正の相関」、「0」ならば相関なし、「-1」ならば「完全な負の相関」があることを示す。相関係数が0.2~0.4程度の関係を「弱い正の相関」、0.7~0.9程度の関係を「強い正の相関」と呼ぶことがある。

(2024.5.19更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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