疑似相関 【見せかけの相関】 spurious relationship / 擬似相関
二つの事象AとBの傾向に相関が認められる場合、両者に因果関係があり、原因Aによって結果Bが生じている、あるいはその逆であることが疑われる。しかし、AもBの共通する原因X(潜伏変数あるいは交絡因子という)の結果である場合、AとBの間に因果は無い。このような関係を疑似相関という。
例えば、月ごとのリップクリームの売上と火災の発生件数に強い相関が認められたとして、リップクリームが火災の原因になったり、火災がリップクリーム購入の動機になっているのかというと、そうではなく、「季節による湿度の変動」という共通の原因によって両者に同じ傾向の変動が起こっているだけである。
(2022.4.21更新)