量的データ 【quantative data】 量的変数 / quantative variable / 定量的データ

概要

量的データ(quantative data)とは、調査や観測などで得られたデータのうち、物事の量的な側面を表す数値データのこと。長さ、重さ、人数、金額など大小や高低の程度を反映したデータである。物事の質的な側面を表す「質的データ」(質的変数)と対比される。

数で表され、数の大きさが量の多寡や性質の強さ、度合いを反映しているようなデータをこのように呼ぶ。数で表されていても、数が順序や順位しか表さないランキングや段階評価、段位のような「順序尺度」のデータは含まない。

量的データを測る尺度のうち、数の間隔に意味があるものを「間隔尺度」という。数の間隔が量の大きさを反映している尺度で、温度の摂氏(℃)や年号などが当てはまる。原点が量的な「0」を表さないため値同士の比率には意味がない。

一方、間隔だけでなくそのものの比に意味があるような尺度を「比例尺度」という。数がそのまま量の大きさを反映しているような尺度で、長さ、面積、体積、重さ、時間、速度、絶対温度、人数、金額など多くの量的データは比例尺度で表される。

(2024.5.28更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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