相加平均 【算術平均】 arithmetic mean / 単純平均
複数の数の集合があるとき、それらを均して集合を代表する一つの値にまとめたものを「平均」あるいは「平均値」(英語では “mean” あるいは “average”)というが、計算方法によって複数の異なる値が存在する。
相加平均は最も有名な平均値の算出方法で、値を単純に加算していき、合計値を値の個数で除して求める。例えば、{10,20,30} という3つの値の相加平均は (10+20+30)/3 で20となる。データの集計などでよく用いられ、社会の中で最も一般的な代表値の求め方として普及している。
他の平均の求め方としては、すべての値(n個)を掛け合わせてn乗根を取る「相乗平均」あるいは「幾何平均」(geometric mean)、値の逆数の相加平均を求め、さらにその逆数を取る「調和平均」(harmonic mean)などがある。
また、統計などの分野で標本集団を要約する際には、平均値以外にも集団を代表する値として「中央値」(median:順位が真ん中の値)や「最頻値」(mode:最も多く現れる値)を用いることもある。統計量として相加平均を扱う際には、少数の極端な値の影響を受けやすいという特徴に留意が必要である。
(2022.3.2更新)