読み方 : キバナ

Kibana

概要

KibanaとはオランダのエラスティックElastic)社が開発・提供するデータ可視化ツール。同社の全文検索・分析エンジン「Elasticsearch」と連携し、蓄積されたデータをグラフや図表の形で視覚的に表示する。Webブラウザ上で動作するWebアプリケーションとして提供されている。
Kibanaのイメージ画像

Elasticsearchに保存されたデータを検索・集計し、その結果を様々な形式で可視化できる。折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフ、ヒストグラムヒートマップ、地図への重ね合わせなど、データの性質や目的に応じた表現形式を選択できる。作成した図表はダッシュボードにまとめて配置し、一覧として素早く参照できる。

サーバの稼働ログやアプリケーションの通信記録といった大量の時系列データをリアルタイムに集計・可視化する用途で用いられる。検索条件や期間を指定してデータを絞り込めるため、障害発生時の原因調査やセキュリティ分析にも活用される。近年のバージョンでは機械学習による異常検知機能やアラート機能、レポート作成機能なども統合されており、データ分析基盤の操作画面としての役割も果たしている。

KibanaはElasticsearchとセットで使われることが多く、さらにログ収集・変換ツールの「Logstash」(ログスタッシュ)を加えた構成は「ELKスタック」と呼ばれてきた。Elastic社はこれにデータ転送・収集エージェントの「Beats」(ビーツ)を加えた一連のソフトウェア群を「Elastic Stack」(エラスティックスタック)として提供しており、ログ管理、システム監視、セキュリティ分析など様々な用途で採用されている。

もともとオープンソースソフトウェアとして公開されたが、その後ライセンス体系が変更され、現在は「Elastic License」および「SSPL」(Server Side Public License)に基づく商用ソフトウェアとして提供されている。利用者は一定の条件のもとで無償利用できるほか、クラウド上のマネージドサービスとして利用する選択肢もある。

(2026.6.16更新)
 

他の辞典等による「Kibana」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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