全角記号

概要

全角記号とは、コンピュータが扱う文字の分類の一つで、(等幅フォントで表示・印刷した際に)幅と高さが等しい正方形の領域に収まる形の記号文字のこと。

いわゆる全角文字として規定されている「!」や「$」などの記号文字で、半角文字に対応する文字が存在する「?」などの記号と、全角文字しか存在しない「☆」などがある。「┌」「┫」などの罫線も全角記号の一種とすることがある。

全角文字は歴史的に日本語の文字コード体系JIS漢字コードなど)に由来する文字種で、全角記号以外にも「a」「A」などの英字、「あ」「ア」などの仮名文字、「漢」などの漢字、「Д」「α」などのキリル文字やギリシャ文字、「0」~「9」の数字が含まれる。

ASCIIコードに規定される半角記号には、「@」に対する「@」、「*」に対する「*」のように、すべて対応する全角文字が存在する。人間にとっては同じ文字で幅や字形が異なるだけだが、コンピュータ内部では異なる文字コードが割り当てられた異なる文字として認識される。識別符号などは半角で記述するため、誤って全角で入力しないよう注意が必要である。

(2023.12.19更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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