読み方 : ぜんかくきごう
全角記号
解説 いわゆる全角文字として規定されている「!」や「$」などの記号文字で、半角文字に対応する文字が存在する「?」などの記号と、全角文字しか存在しない「☆」などがある。「┌」「┫」などの罫線も全角記号の一種とすることがある。
全角文字は歴史的に日本語の文字コード体系(JIS漢字コードなど)に由来する文字種で、全角記号以外にも「a」「A」などの英字、「あ」「ア」などの仮名文字、「漢」などの漢字、「Д」「α」などのキリル文字やギリシャ文字、「0」~「9」の数字が含まれる。
ASCIIコードに規定される半角記号には、「@」に対する「@」、「*」に対する「*」のように、すべて対応する全角文字が存在する。人間にとっては同じ文字で幅や字形が異なるだけだが、コンピュータ内部では異なる文字コードが割り当てられた異なる文字として認識される。メールアドレスなどの識別符号は半角で記述するため、誤って全角で入力しないよう注意が必要である。
国際的な文字コード標準のUnicodeでは全角記号のほとんどがそのまま収録されている。半角文字に同じ記号がある文字は、区別するために名称が「FULLWIDTH ~」となっている。なお、半角と全角の区別は本来歴史的なものだが、Unicodeで新たに収録された記号文字についても便宜上全角記号の一種とみなす場合がある。
(2025.8.28更新)