サイトマップ 【site map】 sitemap
概要

小規模なサイトでは、サイト内のすべてのページのタイトルなどをコーナーの構成に従って階層構造で列挙したリストをサイトマップとすることが多い。各ページのタイトルにはそのページヘのリンクが設定され、サイトマップからすべてのページを開くことができる。
大規模なサイトでは、すべてのページを列挙することは難しいため、各コーナーのトップページへのリンクを階層構造で示すことが多い。なお、Webサイトの計画・設計の際に作られる、サイトの階層構造の一覧表のことをサイトマップと呼ぶこともある。これは開発者が共有するためのもので、サイトに掲載されるページではない。
Sitemaps (XMLサイトマップ)
サイトマップは人間の訪問者向けのページを指す場合の他に、Web検索エンジンの巡回プログラム(クローラー)向けにサイト内のコンテンツを案内するデータファイルを指すことがある。「Sitemaps」というXMLベースのファイル形式が標準化されており、Webサイトの最上位階層(ドキュメントルート)に「sitemap.xml」というファイル名で配置する。
サイト内に含まれるWebページのURL、最終更新日、更新頻度などを記述することができ、検索エンジンのファイル取得ロボット(クローラー)などに適切なページのリストを提供することができる。XMLファイルの記法だけでなく、ファイルをサイト内のどこにどんな名前で置くかまで規定されているため、こうした仕様まで含めて「Sitemapsプロトコル」と呼ばれることもある。
Sitemaps仕様は、検索エンジン大手の米グーグル(Google)社がWebサイト運営者向けに提供していた「Google Sitemaps」サービスで採用していたフォーマットとほぼ同じ形式となっている。2006年11月に当時の米ヤフー!(Yahoo!)社と米マイクロソフト(Microsoft)社がSitemapsのサポートを発表し、事実上の業界標準となった。公式サイトの「Sitemaps.org」で仕様が公開されている。