sendmail

概要

sendmailとは、主にUNIX系OSで古くから標準的に用いられてきた電子メールサーバソフトの一つ。オープンソースソフトウェアとして公開されている版と、製品として販売されている商用版がある。

メールの送信・転送をう「MTA」(Message Transfer Agent)と呼ばれるソフトウェアで、利用者からの依頼を受けて宛先のサーバまでメッセージを送り届けたり、外部から利用者宛てのメールを受領して利用者が受け取りに来るまで保管したりする。

「sendmail.cf」というファイル名設定ファイルを作成し、必要な設定や送受信ルールなどを記述して運用する。その記法や構造が極めて難解なことでよく知られ、「CF」などの補助ツールで編集するか、マクロ言語の「m4」で記述した.mcファイルから変換する方式が一般的となっている。

最初のバージョンは1981年に米カリフォルニア大学バークリー校(UCB)のエリック・オールマン(Eric Allman)氏によって開発された。1990年代にインターネットの普及とともにメールサーバの標準的なソフトウェアとして広まり、Windowsなど他の環境へも移植された。

オープンソース版は独自のSendmailライセンスに基づいて公開されているが、商用版も販売されており、ユーザーサポートPOP3/IMAP4サーバなどを利用できる。開発元は同名の企業(Sendmail Inc.)だったが、2013年に米プルーフポイント(Proofpoint)社に買収され、同社が開発・販売を継続している。

(2024.2.2更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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