winmail.dat

概要

winmail.datとは、米マイクロソフト(Microsoft)社の「Outlook」(アウトルック)というソフトウェア電子メールを送信する際、本文をリッチテキスト(RTF)形式で作成すると添付されるファイル。

内容は同社独自のTNEF(Transport Neutral Encapsulation Format)という形式のデータで、利用者が作成したRTF形式のメッセージや添付ファイルが格納されている。RTF形式は文字(テキスト)情報だけでなく、文字の修飾やレイアウトなどが指定でき、ワープロ文書のような見栄えに整形することができる。

winmail.datを含むメッセージをOutlookで受信すると、送信者が編集した通りにリッチテキスト形式のメッセージとして表示される。他社製のソフトウェアで受信すると、本文が整形されていないテキスト形式(プレーンテキスト)で表示されるか本文に何も表示されず、添付ファイルとして「winmail.dat」が付属している。

送信側で画像ファイルなどを添付した場合もwinmail.dat内に格納されて送信されるため、Outlook以外のソフトウェアでは添付されていないように見える。同社製以外のメールソフトはwinmail.datを解析して内容を取り出す機能は無いことがほとんどであるため、専用の特殊なソフトウェアやサービスを用いるか、メールのソースから必要な部分を抜き出して変換するといった操作が必要となる。

winmail.datが添付されないようにするには送信側でメッセージを作成・編集する際にリッチテキスト以外の形式(テキストやHTMLなど)を選択する必要がある。

(2022.5.27更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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