Reply-To

概要

Reply-Toとは、電子メールの制御情報の一つで、相手に返信先メールアドレスを伝達するもの。「Reply-To: support@example.jp」のように指定し、ヘッダ領域に記載される。

通常、電子メールソフトで受信メールに対して「返信」操作をうと、受信メールの差出人として記載されていたメールアドレスを宛先とするメッセージが作成される。

Reply-Toはこの返信先を送信者が指定するための制御項目で、差出人とは異なるアドレスを返信先にするよう受信者のメールソフトに伝えることができる。Reply-Toが設定されたメールに「返信」操作をうと、Reply-Toで指定されたアドレスが宛先となる。

例えば、企業の代表アドレスから顧客にお知らせを送るが、返信はサポート部門の受付アドレスに送ってほしいといった事情がある場合、差出人(From:)を代表アドレス、Reply-Toを問い合わせ受付アドレスに設定したメールを送信する。

なお、受信者の操作するメールソフトがこの指定に必ず従うとは限らず、受信者自身が返信メールの宛先を直に指定・変更することもできる。返信先を確実に指定・拘束できる仕組みではなく、あくまで返信先の指定に関する「お願い」をう機能である。

(2022.3.5更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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