Reply-To
概要
Reply-Toとは、電子メールの制御情報の一つで、相手に返信先メールアドレスを伝達するもの。「Reply-To: support@example.jp」のように指定し、ヘッダ領域に記載される。通常、電子メールソフトで受信メールに対して「返信」操作を行うと、受信メールの差出人として記載されていたメールアドレスを宛先とするメッセージが作成される。
Reply-Toはこの返信先を送信者が指定するための制御項目で、差出人とは異なるアドレスを返信先にするよう受信者のメールソフトに伝えることができる。Reply-Toが設定されたメールに「返信」操作を行うと、Reply-Toで指定されたアドレスが宛先となる。
例えば、企業の代表アドレスから顧客にお知らせを送るが、返信はサポート部門の受付アドレスに送ってほしいといった事情がある場合、差出人(From:)を代表アドレス、Reply-Toを問い合わせ受付アドレスに設定したメールを送信する。
なお、受信者の操作するメールソフトがこの指定に必ず従うとは限らず、受信者自身が返信メールの宛先を直に指定・変更することもできる。返信先を確実に指定・拘束できる仕組みではなく、あくまで返信先の指定に関する「お願い」を行う機能である。
(2022.3.5更新)