オープンリレー【open relay】第三者中継third party mail relay
概要

利用者からメールを受け取って宛先の受信サーバに届けるSMTPサーバは、インターネットサービスプロバイダ(ISP)なら加入者のみが、企業などの組織であれば従業員のみが利用できるよう、依頼を受け付けるIPアドレスやメールアドレスなどを限定する運用が一般的となっている。
一方、オープンリレー設定のサーバは特にそのような制限を設けず、インターネット上の誰からでも送信依頼を受け付ける。これは悪質な広告業者がスパムメールを無差別にばら撒いたり、攻撃者がウイルスメールを送信したりする「踏み台」として使われてしまう危険性があるため、適切な制限を設けることが推奨されている。
インターネット上にあるオープンリレー状態のサーバを調べてリストの形で公開している団体もあり、受信側が自衛手段としてリストに掲載されたメールサーバからのメールの受け取りを自動的に拒否するよう設定している場合もある。
最近では一般の家庭でもパソコンを高速な回線で常時接続することが一般的になってきたため、感染するとオープンリレーサーバとして機能するコンピュータウイルスなども登場している。このようなウイルスに感染すると利用者は気付かないうちに迷惑メール送信の踏み台にされてしまう。
(2023.2.22更新)
「オープンリレー」の関連用語
他の用語辞典による「オープンリレー」の解説 (外部サイト)
- ウィキペディア「第三者中継」
- ITパスポート用語辞典「第三者中継」
- EnterpriseZine セキュリティ用語集「オープンリレー」
- Techopedia (英語)「Open Relay」
- PC Magazine (英語)「open relay」
資格試験などの「オープンリレー」の出題履歴
▼ 基本情報技術者試験
【令6修1 問27】 メールサーバ(SMTPサーバ)の不正利用を防止するために,メールサーバにおいて行う設定はどれか。
【令4修6 問43】 自社の中継用メールサーバで,接続元IPアドレス,電子メールの送信者のメールアドレスのドメイン名,及び電子メールの受信者のメールアドレスのドメイン名から成るログを取得するとき,外部ネットワークからの第三者中継と判断できるログはどれか。
【令3修1 問43】 自社の中継用メールサーバで,接続元IPアドレス,電子メールの送信者のメールアドレスのドメイン名,及び電子メールの受信者のメールアドレスのドメイン名から成るログを取得するとき,外部ネットワークからの第三者中継と判断できるログはどれか。
【平30秋 問45】 自社の中継用メールサーバで,接続元IPアドレス,電子メールの送信者のメールアドレスのドメイン名,及び電子メールの受信者のメールアドレスのドメイン名から成るログを取得するとき,外部ネットワークからの第三者中継と判断できるログはどれか。
【平29修1 問43】 自社の中継用メールサーバで,接続元IPアドレス,電子メールの送信者のメールアドレスのドメイン名,及び電子メールの受信者のメールアドレスのドメイン名から成るログを取得するとき,外部ネットワークからの第三者中継と判断できるログはどれか。