オープンリレー 【open relay】 第三者中継 / third party mail relay

概要

オープンリレー(open relay)とは、メール送信サーバ(SMTPサーバ)が、外部からの送信依頼を受け付けること。特に、何の制限も無く誰でも自由にメールを送信できるよう開放していること。迷惑メールウイルスメールの送信に悪用されるため好ましくないとされる。

利用者からメールを受け取って宛先の受信サーバに届けるSMTPサーバは、インターネットサービスプロバイダISP)なら加入者のみが、企業などの組織であれば従業員のみが利用できるよう、依頼を受け付けるIPアドレスメールアドレスなどを限定する運用が一般的となっている。

一方、オープンリレー設定のサーバは特にそのような制限を設けず、インターネット上の誰からでも送信依頼を受け付ける。これは悪質な広告業者がスパムメールを無差別にばら撒いたり、攻撃者がウイルスメールを送信したりする「踏み台」として使われてしまう危険性があるため、適切な制限を設けることが推奨されている。

インターネット上にあるオープンリレー状態のサーバを調べてリストの形で公開している団体もあり、受信側が自衛手段としてリストに掲載されたメールサーバからのメールの受け取りを自動的に拒否するよう設定している場合もある。

最近では一般の家庭でもパソコンを高速な回線常時接続することが一般的になってきたため、感染するとオープンリレーサーバとして機能するコンピュータウイルスなども登場している。このようなウイルスに感染すると利用者は気付かないうちに迷惑メール送信の踏み台にされてしまう。

(2023.2.22更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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