読み方 : ドットゼットアイアンダーバーファイル

.zi_ファイル

.zi_ファイルとは?

Zip形式圧縮ファイル拡張子を「.zip」から「.zi_」に書き換えたファイル。内部のデータ構造は通常のZipファイルと同一であり、電子メール添付ファイルに対するセキュリティ上の管理策を回避する目的で用いられる。
.zi_ファイルのイメージ画像

.zi_ファイルの記録形式は通常のZipファイルとまったく同一であり、ファイル名末尾の拡張子だけが書き換えられている。拡張子を元の「.zip」に戻せば、一般的な圧縮・展開ソフトウェアでそのまま開いて中身のファイルを取り出すことができる。

電子メールを媒介とするマルウェアの感染を防ぐため、メールサーバセキュリティ製品には特定の拡張子を持つ添付ファイルを遮断する機能が備わっている。Zipファイルは様々な形式のファイルを格納できることから悪意あるプログラムの隠蔽に悪用されやすく、「.zip」の拡張子を持つファイルを添付したメールを一律でブロックする運用が企業などのメールシステムで採用されてきた。

こうした制限を回避するための手法の一つが拡張子の書き換えである。送信者があらかじめ拡張子を「.zi_」に変更しておくことで、サーバ側のフィルタリングを通過させることができる。受信者はファイルをいったんストレージに保存したうえで拡張子を「.zip」に書き戻してから展開する。同様の目的で、「.z_」「.zip_」などに変更して送信される例もある。

こうした手法が通用した背景には、初期のメールフィルタリング機能が拡張子の文字列照合のみに依存していたことがある。現在では拡張子に関わらずファイルの内容そのものを解析して判定する仕組みが普及しており、拡張子を書き換えるだけでは制限を回避できないケースも多い。組織によっては、情報セキュリティ上の理由からこうした変則的なファイルの送受信を禁止している場合もあり、メール添付に代えてクラウドストレージや専用のファイル転送サービスを利用する運用も広まっている。

(2026.6.15更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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