読み方 : ディーエスエヌ
DSN【Delivery Status Notification】
DSNとは?

メールは送信後、複数のサーバを経由して相手に届く。この過程で、宛先アドレスが存在しない、受信ボックスの容量が超過している、サーバにシステム障害が発生しているといった理由で配送が失敗することがある。送信者はメールを手放した後の状況を自分では確認できないため、配送を担ったサーバが結果を報告する仕組みとしてDSNが考案された。
通知の内容は「delivered」(配達成功)、「failed」(失敗)、「delayed」(遅延している)の三種類に分かれる。運用上は失敗時のみ通知する設定が一般的であり、成功通知が送られることは少ない。失敗通知は「バウンスメール」(bounce message)とも呼ばれ、宛先不明や容量超過の際に送信者へ返される。送信側はSMTPのNOTIFYパラメータにより、どの条件で通知を受け取るかをあらかじめ指定できる。
DSNのメッセージは「MIMEマルチパート」形式で構成されており、人が読むための本文、エラーコードや失敗理由などを記述したソフトウェア向けの構造化データ、そして必要に応じて元のメッセージ本体の三つを連結した形になっている。この構造により、管理者によるトラブル調査だけでなく、メールソフトや運用システムによる自動処理にも対応できる。
なお、DSNは配送段階の結果のみを扱うものであり、受信者が実際にメールを開封したかどうかを通知する「MDN」(Message Disposition Notification)などとは目的が異なる。また、受信者が手動で返信する開封確認とも別の概念である。