.ostファイル 【オフラインOutlookデータファイル】

概要

.ostファイル(オフラインOutlookデータファイル)とは、Microsoft Outlookメッセージなどのデータを保存するのに用いられるファイル形式の一つ。IMAPサーバExchange Serverなどでを使用している場合に作成される。

.ostファイルはアカウントを作成するとシステムの個人用フォルダ内に自動的に作成され、受信した電子メールメッセージや連絡先、カレンダーの予定、メモなど当該アカウントに紐付いた様々なデータを格納・蓄積する。

.ostファイルはメールサーバとの通信方式がIMAP4Internet Message Access Protocol)である場合や、Exchange ServerMicrosoft 365Outlook.comなどのサーバサービスを利用している場合に作成される。これらはサーバ側でメッセージなどを保管しており、.ostファイルには必要に応じて変更内容が同期される。

これらのシステムでは通常時はメッセージなどをサーバアクセスして参照するが、コンピュータ内の.ostファイルに自動的に複製されることで、端末を持ち運んで一時的にネットワークから切り離された状況(オフライン時)でも受信メールやスケジュールの確認などをうことができる。

一方、メールサーバとの通信方式がPOP3Post Office Protocol)であるような場合には、.ostファイルではなく「Outlookデータファイル」(.pstファイル)が作成され、受信したメッセージなどが保管される。

(2022.2.13更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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