BIMI 【Brand Indicators for Message Identification】
概要
BIMI(Brand Indicators for Message Identification)とは、メールソフトやWebメールサービスなどで、送信元が認証された電子メールに送信元の企業などを示すブランドロゴ画像を表示する仕様。送信元を認証するDMARCと連動して機能する。電子メールの当初の仕様では送信者のメールアドレスを自由に設定できたため、送信元を偽装する「なりすまし」が可能で、有名企業や公的機関などを装った迷惑メールやフィッシングメールなどの問題が生じた。
これに対応するため、ドメイン名の情報を管理するDNSなどと連動し、メールアドレスに記載されたドメイン名が実際にそのメッセージの送信元かどうかを確認する「DMARC」(Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance)などの送信元認証技術が生まれた。
BIMIはDMARCと連携して動作する機能で、自社のドメインに適切なDMARC設定を行った企業などの組織が、自社やブランドを表すロゴ画像を設定することができる。メールを受信したソフトやサービスはDMARCで認証を行い、送信元が確認されるとBIMIで設定されたロゴマークをメール一覧画面などに表示する。
認証に成功したメールはブランドロゴが表示されるため、一覧画面上で正規のメールなのか、なりすましの迷惑メールや危険なメールなのかを容易に見分けられるようになる。主要なメールソフト/サービスではGmailやYahoo!メール、Apple MailなどがBIMIによるロゴ表示に対応済みとなっている。
(2024.7.28更新)