IP25B 【Inbound Port 25 Blocking】

概要

IP25B(Inbound Port 25 Blocking)とは、ネットワークの境界にあるルータなどの機器で、外部ネットワーク動的に割り当てられたIPアドレスなどからのTCPポート25番への着信を禁止すること。インターネットサービスプロバイダ(ISP)などが、不審な送信元から自社会員へのメール送達を阻止するためにう。

25番ポートメールの送信を通信規約プロトコル)であるSMTPSimple Mail Transfer Protocol)が利用するポートで、現在では主にメールサーバ間のメッセージの配達に用いられる(利用者からの発信は587番ポートで区別することが多い)。

IP25Bは外部を発信源とする25番ポートへの着信をブロックする施策で、ISPなどで利用者に接続ごとに動的・一時的に割り当てられるアドレス範囲を指定してメールの着信を拒否する。他社が正規に運用するメールサーバ(のIPアドレス)からの着信は受け入れる。

これにより、他社ISPから割り当てられたアドレスで即席のメールサーバを開設し(あるいは不正アクセスで乗っ取ったパソコンなどを踏み台サーバに利用し)、スパムメールウイルスメールなどの迷惑メールを自社メールサーバに送り込もうとする悪徳事業者や攻撃者からの通信を遮断する。

(2022.4.29更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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