訴訟ホールド 【litigation hold】

概要

訴訟ホールド(litigation hold)とは、司法手続き上必要となる可能性がある電子データに対して実施される証拠保全措置。関係者が重要なデータを消去・改竄するのを防ぐためにわれる。また、この措置を実施するためのソフトウェアの機能や動作モードを指すこともある。

主に米国法に定める証拠開示(ディスカバリー)手続きに対応するためにわれるもので、訴訟が提起されると関係者への証拠保全通知がわれ、対象者は訴訟に関連するデータを消去、書き換えできない状態で安全に保管する義務が生じる。

業務用の電子メールシステムなどの中には、この訴訟ホールドに対応する管理者向けの機能を搭載しているものもある。法的な手続きに従って特定の利用者を訴訟ホールドモードに指定すると、以降はデータの完全な削除ができなくなり、画面表示上は消去できてもシステム内にバックアップデータが残り続けるようにすることができる。

(2022.3.12更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる