添付ファイル 【attached file】 アタッチメントファイル
メールの本文には原則として文字しか書くことができないが、添付ファイルを利用することにより、画像や動画、音声、文書ファイルなど、文字以外の形式のデータを相手に送ることができる。インスタントメッセンジャーなどメール以外のメッセージ交換システムでも、コンピュータ上のファイルを相手に送信する機能のことを添付ファイルということがある。
電子メールの場合、添付するファイルの種類や数に仕様上の制限はないが、受信側のコンピュータが対応していない(対応ソフトが入っていない)形式のデータを添付しても、受信者がファイルを開いて中身を見ることはできない。
また、メールサーバなどは一通のメッセージの最大サイズや受信箱(メールボックス)の総容量に制限を課していることが多く、制限を超える巨大なサイズのファイルを添付したメッセージを送ろうとしても送信または受信を拒否される。
データ形式
一通のメッセージに複数の異なるデータを混在させることができるデータ形式は「MIME」(Multipurpose Internet Mail Extension)と呼ばれる。本文の文字データに添付ファイルのデータを連結して一つのメッセージにまとめる方式を定めている。
ファイルの内容は一定の規則に基いて文字データへ変換(エンコード)され、受信側で元のデータに復元(デコード)される。この変換方式には「Base64」や「uuencode」などいくつかの規格があり、受信側が対応していない形式のデータは正しく復元することができない。
受信側での動作
多くのメールソフトは利用者の利便性のために、受信したメールの添付ファイルの種類を識別し、画像なら表示する、音声なら再生する、実行ファイルなら起動するなど、種類に応じて期待される処理・動作を行う機能を持っている。
一部のコンピュータウイルス開発者はこの仕組みを悪用し、ウイルスの仕込まれた実行可能ファイルや圧縮ファイル、文書ファイルなどをメールに添付して送信し、受信者に巧みにファイルを開くよう促して感染を試みることがある。