読み方 : ピーエスティーファイル
.pstファイル【Outlookデータファイル】
概要

.pstファイルは、メールサーバとの通信にPOP3方式を使用するアカウントで自動的に作成される。この方式では、サーバに届いたメッセージをすべて手元のコンピュータへダウンロードして保存するため、受信メールがそのまま.pstファイルに蓄積されていく。
ストレージ上では、メール本文や添付ファイル、連絡先、カレンダーの予定、メモなど、アカウントに紐付く様々なデータが単一の.pstファイルにまとめて記録される。複数のフォルダを含む階層構造もこの一つのファイル内に収められる。
一方、IMAP4やMicrosoft Exchange Server、Outlook.comなど、データをサーバ側で管理する方式のアカウントでは、ローカルへの同期・複製に「オフラインOutlookデータファイル」(.ostファイル)が使われる。.ostファイルはサーバ上のデータを反映したものであり、サーバとの同期によって内容が更新される。これに対し.pstファイルは、利用者が独立して管理するデータファイルである。
.pstファイルは任意の場所へコピーや移動ができるため、パソコンの買い替え時のデータ移行やバックアップの用途にも利用される。POP環境に限らず、IMAP環境やExchangeアカウントでも過去のメールを手元に保管するアーカイブ先として.pstファイルを別途作成できる。同一の.pstファイルを複数のコンピュータから同時に利用することはできない。利用期間が長くなるとファイルが肥大化し、Outlookの動作が遅くなったりファイルが破損したりするリスクが生じる。
(2026.7.3更新)