X-Mailer
電子メール(e-mail)における一通のメッセージは、前半がコンピュータが伝送制御に利用する「ヘッダ」(header)、後半が相手方に伝えたいメッセージの本体である「ボディ」(body)となっている。ヘッダには制御情報が「フィールド名: 値[改行]」という形式で何行も記載されており、基本的な項目は受信者のメッセージ表示画面に表示される。
X-Mailerはヘッダに記載される項目の一つで、差出人がメールの送信に使用したメールクライアントの種類を表している。「iPhone Mail」「Mozilla Thunderbird」のようなソフト名とバージョン番号などの識別名が並んでいる。形式はソフトウェアごとに異なっており、設定や外部ツールの使用により利用者が書き換えて送信できる場合もある。
X-Mailerは先頭が「X-」で始まる非標準のヘッダフィールドで、後にメールクライアントを表す標準のフィールドとして「User-Agent」が制定されたが、その後もX-Mailerを記載し続けるメールソフトが多く存在する。送信時に必須の項目ではないため、Gmailのようにどちらも記載しないシステムもある。
(2023.7.4更新)