.ttfファイル【TrueType Font】
概要

TrueTypeは文字の輪郭を数式的な曲線データとして保持するアウトラインフォントの規格であり、文字を拡大・縮小しても品質が劣化しない。小さなサイズでも読みやすく表示するためのヒンティング情報も保持できるため、画面表示と印刷の双方で高い品質を実現する。
.ttfファイルには文字の輪郭データのほか、文字間隔の調整情報や文字の対応表、フォント名・著作権情報といったメタデータも格納される。OpenType仕様に準拠したフォントであっても拡張子に「.ttf」が用いられる場合があり、外見上は従来のTrueTypeフォントと区別できないこともある。
同じ書体ファミリーに属する複数のフォントを一つにまとめたい場合は、「.ttcファイル」(TrueType Collection)が使われる。太さ(ウェイト)違いや斜体、等幅フォントとプロポーショナルフォントといったバリエーションを一つのファイルに収録でき、共通する文字データを共有することで記憶容量の節約にもなる。専用のツールを用いれば、複数の.ttfファイルを.ttcファイルへ結合したり、逆に個々の.ttfファイルへ分解したりすることも可能である。
TrueTypeを拡張したOpenType形式では、TrueTypeアウトラインを採用したフォントには「.ttf」、PostScript方式のアウトラインを採用したフォントには「.otf」の拡張子が用いられる。複数フォントをまとめたコレクション形式としては、それぞれ「.ttc」と「.otc」が対応する。TrueTypeは1980年代末に米アップル(Apple)社が開発した規格で、当時主流だったビットマップフォントを置き換えるアウトラインフォントの標準形式として普及し、現在ではスマートフォンやWebブラウザなど様々な環境で広く使われている。