プロポーショナルフォント【proportional font】可変幅フォント

各文字の左右の余白の量が概ね同じであり、字間の調整などをしなくても書き文字のようにほぼ一定の間隔で文字が並ぶ。長い文章などを表示・印刷したときに自然で読みやすい。横書きで折返しのある文章では行末や縦方向の並びは揃わず、一行に表示される文字数も行ごとに変化する。
幅の変化は「l」と「m」、「<」と「.」のように英数字・記号において顕著だが、日本語文字でも「っ」「ァ」のような小さなカナ文字はサイズに合わせて幅も狭まっており、フォントによっては「目」「う」「リ」のような文字を細め(縦長)に調整している場合もある。
一方、すべての文字の幅が同じに設定されているフォントは「等幅フォント」(monospaced font)「固定幅フォント」と呼ばれる。初期のコンピュータではあらかじめ一定幅の格子に区切られた領域に文字を表示・印刷することしかできなかったため、文字はすべて等幅だったが、処理能力の向上によりプロポーショナルフォントを扱うことができるようになった。現在でも縦方向の並びが揃っていたほうが見やすいプログラムコードの表示などでは等幅フォントが好まれる。
(2018.6.14更新)
「プロポーショナルフォント」の関連用語
他の用語辞典による「プロポーショナルフォント」の解説 (外部サイト)
- ウィキペディア「プロポーショナルフォント」
- ウイルの印刷用語集「プロポーショナルフォント」
- Programming Place Plus 用語集「プロポーショナルフォント」
- PC Magazine (英語)「proportional font」
資格試験などの「プロポーショナルフォント」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【令3 問87】 単語を読みやすくするために、表示したり印刷したりするときの文字幅が、文字ごとに異なるフォントを何と呼ぶか。