WOFF 【Web Open Font Format】 .woffファイル / .woff2ファイル
概要
WOFF(Web Open Font Format)とは、Webページでの表示に用いることを想定して開発された、フォントのファイル形式の一つ。2009年に米モジラ財団(Mozilla Foundation)が開発し、2011年8月にW3Cが標準化した。標準のファイル拡張子はWOFF 1.0が「.woff」、2.0が「.woff2」。Webページの見栄えを記述するCSS(Cascading Style Sheets)では文字のフォント(書体)を指定することができるが、拡張仕様として「Webフォント」が既定されており、閲覧時に動的にフォントを組み込むことができる。
WebブラウザがWebフォントに対応している場合、閲覧者のコンピュータに内蔵されていないフォントデータを指定された場所から即座にダウンロードし、表示に反映させることができる。WOFFはその際に利用されるフォントのファイル形式の一つである。
WOFFにおけるフォントデータの実体は著名な標準形式のTrueTypeまたはOpenTypeと同様で、これをテーブル単位で圧縮し、独自のヘッダ情報やXML形式のメタデータ(著作権情報など)を付加した形式となっている。他の形式のフォントファイルはデータが非圧縮でそのまま保存されていることが多いため、圧縮によるデータ量の削減はオンラインで使用する際のメリットが大きい。
WOFFはMozilla自身が開発・公開しているFirefoxをはじめ、Google ChromeやApple Safari、Microsoft Edgeなど、主要なWebブラウザのほとんどが対応している。Google Fontsなどフォント提供サービスなどでも有力な標準ファイル形式の一つとして対応が進んでいる。
2018年には圧縮方式を変更し、従来より数割サイズを削減できる新しい規格「WOFF 2.0」標準が勧告され、各ブラウザメーカーが対応を進めている。WOFF 1.0とは互換性がなく、ファイル名の拡張子もWOFF 1.0の「.woff」から「.woff2」に変更されている。
(2019.8.20更新)