OpenSSH

概要

OpenSSHとは、主にUNIXコンピュータ間の安全な遠隔操作に用いられるSSH(secure shell)のオープンソース実装の一つ。

SSHはUNIX系OSのシェルをネットワークを通じて離れたコンピュータから操作できるようにするソフトウェアおよび通信規約(プロトコル)で、認証を含めた通信の全体を暗号化する仕組みを持ち、遠隔間で安全に操作を行うことができる。

OpenSSHはSSHプロトコルを実装したソフトウェアの一つで、操作を受け付けるSSHサーバsshd)と、対話的な操作環境を提供するSSHクライアントの両方を提供する。SSHプロトコルの仕様には互換性のないバージョン1系統と2系統があるが、OpenSSHは両方に対応する(SSH1は脆弱性が見つかっておりデフォルトでは無効に設定)。

フリーのUNIX互換OSを開発するOpenBSDプロジェクトが開発し、BSDライセンスに基づいてオープンソースソフトウェアとして配布している。OpenBSDだけでなくLinuxなど各種のUNIX系OSに対応している。SSH社公式の製品版を除けば最も広く知られたSSH対応ソフトウェアとなっている。

(2020.9.13更新)