PKCS 【Public Key Cryptography Standards】

概要

PKCS(Public Key Cryptography Standards)とは、公開鍵暗号に関連するプロトコル(通信規約)やデータ形式など各種の技術仕様を定めた規格群。1991年に米RSAデータセキュリティ(RSA Data Security)社(当時)によって最初の仕様が公開された。

RSA社が単独で策定・公表してきたもので、その一部はIETFInternet Engineering Task Force)などの標準化団体によって標準規格案として採用されている。「PKCS #1」から「PKCS #15」まで公表されているが、一部は廃止されたり他の仕様に統合されたりしており、15個すべてが有効なわけではない。

著名なものには、RSA暗号暗号鍵の形式などを定めた「PKCS #1 RSA Cryptography Standard」(RFC 8017)、S/MIMEの元となった電子メールなどのメッセージの暗号化方式「PKCS #7 Cryptographic Message Syntax Standard」(RFC 2315)、公開鍵証明書の発行を請求するメッセージCSR証明書署名要求)の形式を定めた「PKCS #10 Certification Request Standard」(RFC 2986)、暗号鍵ファイルに保存するためのPFX形式を定めた「PKCS #12 Personal Information Exchange Syntax Standard」(RFC 7292)などがある。

(2024.1.6更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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