RSA4096 【4096ビットRSA】 RSA-4096
RSA(Rivest-Shamir-Adleman)暗号は公開鍵暗号の一つで、対になる公開鍵と暗号鍵のペアを用いて片方で暗号化、もう片方で復号を行う。「巨大な素数の積を素因数分解する効率的な方法はない」ことを安全性の根拠としており、2つの素数から秘密鍵を、その積から公開鍵を生成する。
RSA4096は公開鍵、秘密鍵ともに4096ビットとする方式で、安全性を担保する2つの素数の積は10進数で1200桁程度の整数となる。共通鍵暗号の鍵サイズに換算した暗号強度は128から196ビットセキュリティの間に含まれる程度と見積もられている。
公開鍵暗号の標準の一つとしてデジタル署名、Web通信の暗号化などに用いられるSSL/TLSなどで広く利用されている。RSAの中で最も鍵長の長い方式で、暗号化や復号の負荷も最も大きい。より短い鍵長のRSA1024はすでに十分安全とは言えなくなり、RSA2048は2030年代までに十分安全ではなくなると予測されており、従来これらの方式を使っていたシステムはRSA4096や同程度の強度を持つ方式への移行が推奨されている。
(2024.2.15更新)