共通鍵 【common key】 共有鍵 / shared key / 対称鍵 / symmetric key

概要

共通鍵(common key)とは、データ暗号化復号に用いる暗号鍵のうち、暗号文の送信者と受信者の間で共有するもの。共有鍵暗号における唯一暗号鍵を指すことが多い。

暗号鍵暗号を算出する計算手順に与える短い符号で、暗号方式が同じでも鍵が異なれば暗号文は異なる。暗号化復号の計算方式が分かっていても、鍵が分からなければ解読することは困難となる。

暗号方式のうち「共有鍵暗号」(共通鍵暗号/秘密鍵暗号)と呼ばれる方式では暗号化復号に同じ暗号鍵を用い、これを共通鍵という。暗号の受信者は送信者が用いた共通鍵を安全に入手する必要がある。

一方、「公開鍵暗号」と呼ばれる方式では対になる二つの暗号鍵の一方を本人しか知らない秘密鍵、もう一方を公開してよい「公開鍵」として運用する。共有鍵暗号における共通鍵を第三者に知られてはならないという意味で「秘密鍵」と呼ぶことがあるが、公開鍵暗号における秘密鍵と紛らわしいため共有鍵あるいは共通鍵と呼ぶのが一般的である。

(2020.6.21更新)

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