乱数 【random value】 ランダム値

概要

乱数(random value)とは、サイコロの出目のように規則性がなく予測不能な数値のこと。何度も生成した時に、すでに分かっているから次に現れるを予測できないような数値のを乱数列と呼び、その中の個々のを乱数という。

多くのプログラミング言語には乱数を生成する組み込みの関数メソッドなどが用意されており、呼び出すたびに規則性のないランダムな数値を返す。多くの言語では0以上1未満の浮動小数点数が得られるようになっており、用途に応じて必要な形式に計算・加工して利用する。

コンピュータはその性質上、ソフトウェアによって完全な乱数を生成することはできないため、統計的に乱数と同じ性質を持つような「擬似乱数」(pseudorandom numbers)を計算によって生成している。

これは計算方法と初期値が分かれば全く同一の数値列を再現できるため、暗号化などの用途では不都合となる場合がある。このため、センサーを内蔵して外界の物理現象を測定して数値として反映させるなどの手法により、擬似的でない真の乱数を生成する半導体チップが利用される場合もある。

(2018.1.11更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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