405エラー 【HTTP 405 Method Not Allowed】

概要

405エラー(HTTP 405 Method Not Allowed)とは、Webサーバで起きるエラーの種類の一つで、クライアントが指定した要求の種類が受付不可に指定されていることを示すもの。

WebサーバとWebブラウザなどのクライアントの間ではHTTPHypertext Transfer Protocol)という通信規約(プロトコル)でデータ伝送を行っている。クライアントからの要求(リクエスト)に対してサーバは応答(レスポンス)を返すが、その際に現在の状態を示すHTTPステータスコードを通知する。

ステータスコードの400番台は要求に応じられなかったエラーを表しており、405番のエラーメッセージは “Method Not Allowed” (そのメソッドは許可されていない)である。

HTTPではクライアントからサーバへ何をしてほしいのか要求の種類を通知する「メソッド」という仕様がある。例えば、指定したファイルの送信を要求するには「GETメソッド」を、クライアントからデータをアップロードするには「POSTメソッド」を用いる。

他にも「HEAD」「TRACE」などいくつかのメソッドが定義されているが、サーバの運用ではセキュリティ向上のため不要な機能や情報提供はオフに設定することがあり、Webサイトの運用に必要ないメソッドも停止させることがある。そのような場合に受け付けていないメソッドでの接続要求には405エラーを通知する。

(2022.1.14更新)

HTTPステータスコード一覧

*1 302はHTTP/1.0では「Moved Temporarily」だった。
*2 413はHTTP/1.1では「Request Entity Too Long」、RFC 7231では「Payload Too Long」だった。
*3 414はHTTP/1.1では「Request-URI Too Long」だった。
*4 416はHTTP/1.1では「Requested Range Not Satisfiable」だった。
*5 418は1998年エイプリルフールのジョークRFC 2324で「I'm a teapot」として定義されていた。