読み方 : よんまるごエラー

405エラー【HTTP 405 Method Not Allowed】

概要

405エラーとは、WebサーバWebブラウザなどのクライアントに通知するエラーメッセージの一つで、クライアントが指定した要求の種類が受付不可に指定されていることを示すもの。

HTTPステータスコードとは

WebサーバWebクライアントの間では「HTTP」(Hypertext Transfer Protocol)という通信規約プロトコル)でデータ伝送を行っている。クライアントからの要求(リクエスト)に対してサーバは応答(レスポンス)を返すが、その際に現在の状態を示す「HTTPステータスコード」を通知する。

ステータスコードは3桁の番号と簡易なメッセージで表される。番号の最上位桁は分類、下2桁は識別番号である。100番台は「情報」(Informational)、200番台は「成功」(Success)、300番台は「転送」(Redirection)、400番台は「クライアントエラー」(Client Error)、500番台は「サーバエラー」(Server Error)を表している。

405 Method Not Allowedとは

405番はクライアントに起因するエラーの一つで、メッセージは “Method Not Allowed” である。クライアントリクエスト中でサーバに要求した動作が許可されていないことを示している。

HTTPではクライアントからサーバへ何をしてほしいのか要求の種類を通知する「メソッド」という仕様がある。例えば、指定したファイルの送信を要求するには「GETメソッド」を、クライアントからデータアップロードするには「POSTメソッド」を用いる。

他にも「HEAD」「TRACE」などいくつかのメソッドが定義されているが、サーバの運用ではセキュリティ向上のため不要な機能や情報提供はオフに設定することがあり、Webサイトの運用に必要ないメソッドも停止させることがある。そのような場合に、サーバが受け付けていないメソッドでの接続要求には405エラーを通知する。

(2025.8.20更新)

HTTPステータスコード一覧

*1 302はHTTP/1.0では「Moved Temporarily」だった。
*2 413はHTTP/1.1では「Request Entity Too Long」、RFC 7231では「Payload Too Long」だった。
*3 414はHTTP/1.1では「Request-URI Too Long」だった。
*4 416はHTTP/1.1では「Requested Range Not Satisfiable」だった。
*5 418は1998年エイプリルフールのジョークRFC 2324で「I'm a teapot」として定義されていた。

他の用語辞典による「405エラー」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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