411エラー 【HTTP 411 Length Required】

概要

411エラー(HTTP 411 Length Required)とは、Webサーバで起きるエラーの種類の一つで、クライアントからのリクエストにContent-Lengthヘッダがセットされていないため処理を実行できないことを示すもの。

WebサーバとWebブラウザなどのクライアントの間ではHTTPHypertext Transfer Protocol)という通信規約(プロトコル)でデータ伝送を行っている。クライアントからの要求(リクエスト)に対してサーバは応答(レスポンス)を返すが、その際に現在の状態を示すHTTPステータスコードを通知する。

ステータスコードの400番台はクライアントに起因するエラーを表しており、411番のエラーメッセージは “Length Required” (長さの指定が必要)である。リクエストに含まれるデータ本体の長さを示す「Content-Length」ヘッダが必要な状況で、未設定だった場合に返される。

クライアントがPOSTメソッドPUTメソッドでファイルをアップロードする場合などには、リクエストにContent-Lengthヘッダを付加して送信するデータ本体の長さをサーバに告知する必要があるが、長さが記載されていない場合に411エラーが返される。

(2024.8.23更新)

HTTPステータスコード一覧

*1 302はHTTP/1.0では「Moved Temporarily」だった。
*2 413はHTTP/1.1では「Request Entity Too Long」、RFC 7231では「Payload Too Long」だった。
*3 414はHTTP/1.1では「Request-URI Too Long」だった。
*4 416はHTTP/1.1では「Requested Range Not Satisfiable」だった。
*5 418は1998年エイプリルフールのジョークRFC 2324で「I'm a teapot」として定義されていた。