読み方 : よんいちいちエラー

411エラー 【HTTP 411 Length Required】

概要

411エラー(HTTP 411 Length Required)とは、WebサーバがWebブラウザなどのクライアントに通知するエラーメッセージの一つで、クライアントからのリクエストにContent-Lengthヘッダがセットされていないため処理を実行できないことを示すもの。

HTTPステータスコードとは

WebサーバとWebクライアントの間では「HTTP」(Hypertext Transfer Protocol)という通信規約(プロトコル)でデータ伝送を行っている。クライアントからの要求(リクエスト)に対してサーバは応答(レスポンス)を返すが、その際に現在の状態を示す「HTTPステータスコード」を通知する。

ステータスコードは3桁の番号と簡易なメッセージで表される。番号の最上位桁は分類、下2桁は識別番号である。100番台は「情報」(Informational)、200番台は「成功」(Success)、300番台は「転送」(Redirection)、400番台は「クライアントエラー」(Client Error)、500番台は「サーバエラー」(Server Error)を表している。

411 Length Requiredとは

411番はクライアントに起因するエラーの一つで、メッセージは “Length Required” (長さの指定が必要)である。リクエストに含まれるデータ本体の長さを示す「Content-Length」ヘッダが必要な状況で、未設定だった場合に返される。

クライアントがPOSTメソッドPUTメソッドでファイルをアップロードする場合などには、リクエストにContent-Lengthヘッダを付加して送信するデータ本体の長さをサーバに告知する必要があるが、長さが記載されていない場合に411エラーが返される。

(2025.8.20更新)

HTTPステータスコード一覧

*1 302はHTTP/1.0では「Moved Temporarily」だった。
*2 413はHTTP/1.1では「Request Entity Too Long」、RFC 7231では「Payload Too Long」だった。
*3 414はHTTP/1.1では「Request-URI Too Long」だった。
*4 416はHTTP/1.1では「Requested Range Not Satisfiable」だった。
*5 418は1998年エイプリルフールのジョークRFC 2324で「I'm a teapot」として定義されていた。

他の用語辞典による「411エラー」の解説 (外部サイト)