読み方:さんまるさんシーアザー

303 See Other 【HTTP 303】

概要

303 See Other(HTTP 303)とは、WebサーバがWebブラウザなどのクライアントに送られる通知の一つで、リクエストの結果を別のページ(URL)で表示することを案内するもの。HTTP 1.1以降で利用できる。

HTTPステータスコードとは

WebサーバとWebクライアントの間では「HTTP」(Hypertext Transfer Protocol)という通信規約(プロトコル)でデータ伝送を行っている。クライアントからの要求(リクエスト)に対してサーバは応答(レスポンス)を返すが、その際に現在の状態を示す「HTTPステータスコード」を通知する。

ステータスコードは3桁の番号と簡易なメッセージで表される。番号の最上位桁は分類、下2桁は識別番号である。100番台は「情報」(Informational)、200番台は「成功」(Success)、300番台は「転送」(Redirection)、400番台は「クライアントエラー」(Client Error)、500番台は「サーバエラー」(Server Error)を表している。

303 See Otherとは

303番は転送通知の一つで、メッセージは “See Other” である。別のページを見るよう誘導する応答を意味する。クライアントからのリクエストが何らかの操作を表しており、対象の資源を送り返す意味がない場合に用いられる。

例えば、POSTメソッドPUTメソッドでファイルのアップロードなどのデータ送信を行った場合に、サーバが応答としてデータをそのまま送り返すのは意味がないため、完了を知らせるページや進捗状況を表示するページなどを見るよう303応答で誘導する。クライアントは303応答で指示されたURLGETメソッドで取得して利用者に表示する。

(2025.8.20更新)

HTTPステータスコード一覧

*1 302はHTTP/1.0では「Moved Temporarily」だった。
*2 413はHTTP/1.1では「Request Entity Too Long」、RFC 7231では「Payload Too Long」だった。
*3 414はHTTP/1.1では「Request-URI Too Long」だった。
*4 416はHTTP/1.1では「Requested Range Not Satisfiable」だった。
*5 418は1998年エイプリルフールのジョークRFC 2324で「I'm a teapot」として定義されていた。

他の用語辞典による「303 See Other」の解説 (外部サイト)