206 Partial Content 【HTTP 206】

概要

206 Partial Content(HTTP 206)とは、WebサーバからWebブラウザなどのクライアントへ送られるHTTPステータスコードの一つで、クライアントの要求に従ってコンテンツの一部を送信するもの。

WebサーバとWebブラウザなどのクライアントの間ではHTTPHypertext Transfer Protocol)という通信規約(プロトコル)でデータ伝送を行っている。クライアントからの要求(リクエスト)に対してサーバは応答(レスポンス)を返すが、その際に現在の状態を示すHTTPステータスコードを通知する。

ステータスコードの200番台は「成功」(Success)関連の用途に割り当てられており、206番は「Partial Content」、すなわち、要求されたコンテンツの一部を送り返すことを示している。クライアントからRangeヘッダでコンテンツの範囲が指定された場合に用いられる応答である。

例えば、ファイルのダウンロード中に接続が途切れてしまい、途中からやり直したい場合や、動画の視聴を途中から開始したい場合など、コンテンツを特定の一部分だけ送りたい場合に用いられる。Content-Rangeヘッダを併用してどの範囲を送るのかをクライアントに通知する。リクエストのRangeヘッダが複数指定されている場合は複数の断片をまとめて送ることもできる。

(2024.8.23更新)

HTTPステータスコード一覧

*1 302はHTTP/1.0では「Moved Temporarily」だった。
*2 413はHTTP/1.1では「Request Entity Too Long」、RFC 7231では「Payload Too Long」だった。
*3 414はHTTP/1.1では「Request-URI Too Long」だった。
*4 416はHTTP/1.1では「Requested Range Not Satisfiable」だった。
*5 418は1998年エイプリルフールのジョークRFC 2324で「I'm a teapot」として定義されていた。