読み方 : よんまるななエラー

407エラー 【HTTP 407 Proxy Authentication Required】

概要

407エラー(HTTP 407 Proxy Authentication Required)とは、WebサーバがWebブラウザなどのクライアントに通知するエラーメッセージの一つで、サーバとの中間で通信を中継するプロキシが認証を要求するもの。

HTTPステータスコードとは

WebサーバとWebクライアントの間では「HTTP」(Hypertext Transfer Protocol)という通信規約(プロトコル)でデータ伝送を行っている。クライアントからの要求(リクエスト)に対してサーバは応答(レスポンス)を返すが、その際に現在の状態を示す「HTTPステータスコード」を通知する。

ステータスコードは3桁の番号と簡易なメッセージで表される。番号の最上位桁は分類、下2桁は識別番号である。100番台は「情報」(Informational)、200番台は「成功」(Success)、300番台は「転送」(Redirection)、400番台は「クライアントエラー」(Client Error)、500番台は「サーバエラー」(Server Error)を表している。

407 Proxy Authentication Requiredとは

407番はクライアントに起因するエラーの一つで、メッセージは “Proxy Authentication Required” (プロキシ認証が必要)である。サーバはこの応答を送る際には認証に必要な情報をProxy-Authenticationヘッダでクライアントに案内することになっている。

クライアントが通信したいサーバまでの経路途上でプロキシサーバが中継を行っており、ログインしなければ利用できない場合に用いられる。クライアントは利用者に認証情報を要求し、サーバの案内に従ってプロキシにHTTP認証を要求する。

利用者を認証で制限するプロキシは組織内ネットワークで用いることが多いが、その場合はアクセス制限や認証のメカニズムはHTTPとは別に用意して、プロキシサーバ側ではHTTP認証を要求しない運用とすることが多いため、現代では407エラーが返される状況はあまり多くない。

(2025.8.20更新)

HTTPステータスコード一覧

*1 302はHTTP/1.0では「Moved Temporarily」だった。
*2 413はHTTP/1.1では「Request Entity Too Long」、RFC 7231では「Payload Too Long」だった。
*3 414はHTTP/1.1では「Request-URI Too Long」だった。
*4 416はHTTP/1.1では「Requested Range Not Satisfiable」だった。
*5 418は1998年エイプリルフールのジョークRFC 2324で「I'm a teapot」として定義されていた。

他の用語辞典による「407エラー」の解説 (外部サイト)