402エラー 【HTTP 402 Payment Required】

概要

402エラー(HTTP 402 Payment Required)とは、402 Payment RequiredWebサーバで起きるエラーの種類の一つで、要求の実行には料金の支払いが必要であることを通知するもの。将来の利用のために予約されたコードで、標準的な手順は未だ定義されていない。

WebサーバとWebブラウザなどのクライアントの間ではHTTPHypertext Transfer Protocol)という通信規約(プロトコル)でデータ伝送を行っている。クライアントからの要求(リクエスト)に対してサーバは応答(レスポンス)を返すが、その際に現在の状態を示すHTTPステータスコードを通知する。

ステータスコードの400番台はクライアントに起因するエラーを表しており、402番のエラーメッセージは “Payment Required” (支払いが必要)である。有料のコンテンツやサービス、アプリケーションで、要求された操作や資源に対価の支払いを要求するために用いられる。

Webブラウザに組み込まれた何らかの支払いシステム(マイクロペイメント)と連動して用いることを想定して用意されたステータスコードだが、そのようなシステムの標準仕様が未だ定義されていないため、402エラーも正式には有効ではない。しかし、一部のネットサービスで料金支払いが必要なことを通知するために用いる事例はある。

(2024.8.23更新)

HTTPステータスコード一覧

*1 302はHTTP/1.0では「Moved Temporarily」だった。
*2 413はHTTP/1.1では「Request Entity Too Long」、RFC 7231では「Payload Too Long」だった。
*3 414はHTTP/1.1では「Request-URI Too Long」だった。
*4 416はHTTP/1.1では「Requested Range Not Satisfiable」だった。
*5 418は1998年エイプリルフールのジョークRFC 2324で「I'm a teapot」として定義されていた。