読み方 : よんまるにエラー

402エラー 【HTTP 402 Payment Required】

概要

402エラー(HTTP 402 Payment Required)とは、WebサーバがWebブラウザなどのクライアントに通知するエラーメッセージの一つで、要求の実行には料金の支払いが必要であることを通知するもの。将来の利用のために予約されたコードで、標準的な手順は未だ定義されていない。

HTTPステータスコードとは

WebサーバとWebクライアントの間では「HTTP」(Hypertext Transfer Protocol)という通信規約(プロトコル)でデータ伝送を行っている。クライアントからの要求(リクエスト)に対してサーバは応答(レスポンス)を返すが、その際に現在の状態を示す「HTTPステータスコード」を通知する。

ステータスコードは3桁の番号と簡易なメッセージで表される。番号の最上位桁は分類、下2桁は識別番号である。100番台は「情報」(Informational)、200番台は「成功」(Success)、300番台は「転送」(Redirection)、400番台は「クライアントエラー」(Client Error)、500番台は「サーバエラー」(Server Error)を表している。

413 Payload Too Largeとは

413番はクライアントに起因するエラーの一つで、メッセージは “Payment Required” (支払いが必要)である。有料のコンテンツやサービス、アプリケーションで、要求された操作や資源に対価の支払いを要求するために用いられる。

Webブラウザに組み込まれた何らかの支払いシステム(マイクロペイメント)と連動して用いることを想定して用意されたステータスコードだが、そのようなシステムの標準仕様が未だ定義されていないため、402エラーも正式には有効ではない。しかし、一部のネットサービスで料金支払いが必要なことを通知するために用いる事例はある。

(2025.8.20更新)

HTTPステータスコード一覧

*1 302はHTTP/1.0では「Moved Temporarily」だった。
*2 413はHTTP/1.1では「Request Entity Too Long」、RFC 7231では「Payload Too Long」だった。
*3 414はHTTP/1.1では「Request-URI Too Long」だった。
*4 416はHTTP/1.1では「Requested Range Not Satisfiable」だった。
*5 418は1998年エイプリルフールのジョークRFC 2324で「I'm a teapot」として定義されていた。

他の用語辞典による「402エラー」の解説 (外部サイト)